hirax.net::Keywords::「可視光」のブログ



2009-01-03[n年前へ]

色フィルターを通して色画像を見てみる 

 最近、赤外線でラクガキした画や、印刷された画集を見てました。波長が長く、目に見えない光で世界を眺めてみました。そこで、今日は、目に見える可視光の範囲、「赤い光」で印刷物を眺めたらどう見えるのかを試してみました。

 赤い光だけで眺めてみると、白い部分と赤い部分を区別することができない・・・ということがわかります。それは、当たり前といえば当たり前の現象です。けれど、「赤い色フィルター」を通した途端に赤い部分が消滅してしまうさまを見ていると、何だか不思議な手品を見ているような気分になるものです。


2009-01-11[n年前へ]

カメラ付きケータイで赤外線の世界を見てみよう!? 

超ポータブル赤外線カメラを作る

 人は、おおよそ380nm~780nmの波長の電磁波を見ることができます。この人が見ることができる電磁波は、可視光と呼ばれ、私たちが日常生活で使う「光」という言葉、狭い意味での「光」は、この380nm~780nmの波長の電磁波です。400nmくらいの波長の光は紫色に見え、それより短い(人には見えない)波長の光が紫外線です。また、700nm程度の波長の光だと赤色に見え、それより長い波長の光は赤外線と呼ばれます。

 今日は自分には見えない「赤外線の世界」を簡単に見ることができる道具、しかも、小さくて持ち運びにも苦労することもない道具を作ってみることにしました。道具作成に使ったのはカメラ付きケータイとゼラチン・フィルムです。携帯電話には、赤外線を写すことができるカメラが付いていることが多いものです。たとえば、下の動画は900nm程度の赤外線を照射する赤外線リモコンをケータイのカメラで動画撮影してみたものです。人には見えない赤外線リモコンが発する光が見えています。





 そこで、ケータイに付いているカメラのレンズ前に「赤外線を通し、可視光をカットするフィルタ」を付ければ、赤外線で見る世界をケータイのカメラを通して眺めることができる「赤外線カメラ付きケータイ」に変身するわけです。というわけで、右の2枚の写真が、「改造前の”ノーマル”ケータイ」と、レンズ前に820nm以下の光を通さないフィルタを(入手方法)セロハンテープで貼り付けることで「赤外線カメラ」に改造したケータイになります。ケータイですから、もちろん、持ち歩くのもとても簡単です。しかも、片開きドアのように「可視光カットフィルタ」を取り付けておけば、普通の可視光写真を撮るモードと赤外線写真を撮るモードを切り替えるのも簡単です。




 というわけで、上の写真が散歩の途中で撮った写真です。左が可視光で眺めた景色で、右が赤外線で眺めた景色です。赤外線で眺めると、上空の青空は暗くなり、暗い空に雲が輝いています。また、その一方地上では、葉緑素(クロロフィル)は赤外線を強く反射するので、木々の葉は眩しく輝いています。まるで、白い綿菓子をまとっているかのようです。


 また、普通の街並みを赤外線カメラ付きケータイで動画として眺めてたのが、下の動画です。いつも見慣れている交差点も、赤外線で見てみると、何だか現実感のない不思議な世界に思えてきます。自分がよく知っている可視光の世界とは、違う世界が見えてきます。





 赤外線カメラ(付きケータイ)を手にして街を歩けば、そしてさまざまなものを赤外線の目で眺めてみれば、驚くほど違う世界が見えてくるような気がします。四季折々の木々や草花、もしも、超ポータブル赤外線カメラを持ち歩いたとしたら、一体どんな景色が見えてくるのでしょうか。

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2009-01-13[n年前へ]

赤外線の目で交通標識を見てみよう 

 ”赤外線カメラ付きケータイ”を持ち、町中を歩き回りました。そして、赤外線の目で世界を眺めてみたのです。人の目に映る可視光の世界と、人には見えない赤外線の世界を比べると、何だか違う生物にでもなって景色を眺めているような気分になります。

 下に貼り付けた動画は、「可視光で見た交通標識」と「赤外線で見た交通標識」です。赤外線で見ると、交通標識はノッペラボーです。交通標識を、(900nm程度の)赤外線しか見えない動物が眺めたら、こんな風に見えるわけですね。




2009-02-26[n年前へ]

「視界の幅」と「視点をずらす」 

 森達也の「視点をずらす思考術 」の「付けたしのエピローグ」より

 世界は広い。でも人の感覚の幅はとても狭い。さらに可視光線の幅は電磁波全体のほんの一部でしかない。つまり、見える光と見えない光がある。認知できる音波の幅もとても短い。聞こえる音と聞こえない音がある。
 だからもそも可視光線の幅がほんの数ミリずれたなら、それまで見えていなかったものが眼前に現れる。
 だからもずらす。可視光線の幅はコントロールできないけれど、視点くらいはずらすことができる。たったそれだけのことでも、まったく違う世界が眼前に現れる。

2009-09-07[n年前へ]

「赤外線写真」(へ)の眼差し 

 今日は、「赤外線フィルター」のブログなど、なぜか赤外線関連のページへのアクセスが多く、不思議に思いました。その理由は、「赤外線撮影機能を持ったカメラによる水着盗撮」が話題に上っていたことによるものでした。

 その結果なのでしょうか、「IR 76 7.5X1 光吸収・赤外線透過フィルター(IR) 」がサイト経由で数枚売れていました。

 赤外線で写した大自然や大都会は、幻想的で美しいものです。しかも、自分が眺めている目の前の景色が、似ても似つかぬ景色に変身するさまには、本当に驚かされます。

 いつも見慣れている交差点も、赤外線で見てみると、何だか現実感のない不思議な世界に思えてきます。自分がよく知っている可視光の世界とは、違う世界が見えてきます。

カメラ付きケータイで赤外線の世界を見てみよう!?

 Amazon経由で売れたフィルターたちが、初夏の樹木や、冬の海や、太陽が明るい日向と日陰を作る景色に向けられるか、あるいは、夏の終わりのプールに向けられるのかはわかりません。ただ、「赤外線」で眺めるなら、人を写すより自然の方が魅力的だと思います。それを逆に言うならば、人は可視光で眺める方がよほど魅力的であるように思えます。それが、自然な姿なのかもしれません。



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